
この絵は現在、「美しき姫君」といったタイトルで呼ばれている作品であり、レオナルド作ではないかと議論されている絵画です。
レオナルド作と主張している著名な人物もいますが、反対にレオナルドの真筆では無いと主張している人たちも多数存在しています。
反対派の主張の根拠は羊皮紙が使われた例が他には無いこと、表面に経年劣化の痕跡が少ないこと、絵の来歴が全く不明なことなどが挙げられています。
私もこの絵はレオナルドの真筆では無いと考察しています。
私がレオナルド的では無いと感じる部分は何と言っても入念すぎる細部の描き込みでしょう。レオナルドが人物を描く場合、興味と関心は顔の前面に集中し、後頭部側は大まかな輪郭が描かれるだけで細部を入念に描いた例は存在していません。
もしレオナルドがこの絵を描いたのであれば、後頭部の複雑な織物飾りをこのように細部にわたり写実的に描くことはせず、大まかな輪郭だけで終わらせているはずです。
もう一つレオナルドの作品に見られない特徴に首と肩の描写があります。レオナルド作品でこれほど長い首が描かれた例は存在していません。それにはレオナルドの首と肩に関する認識が関係しています。
レオナルドの場合、首の後ろ側はすでに肩の一部であるかのごとく、かなり高い位置から肩が描かれるのが通常です。この絵の場合、肩の始まる位置が低すぎて細く長い首の存在が際立っています。
この点がレオナルドの人物を描く際の特徴とは大きく違う点でしょう。
イギリスの日刊紙、ガーディアン紙 ジョナサン・ジョーンズ氏によるレオナルド作とは見ていない論評です。
https://www.theguardian.com/
Artnet News 贋作者グリーンハルグの供述について述べています。
https://news.artnet.com/
